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編み物は指定糸以外でも大丈夫?代替糸の選び方と必要量の計算方法

編みたいレシピを見つけた。でも指定糸が売ってない。高い。色が好みじゃない。家にある毛糸を使いたい——編み物をしていると、わりと頻繁にあります。そこで出てくるのが「この毛糸、代わりに使っていいの?」問題。結論から言うと、指定糸じゃなくても全然編めます。ただし何でも好きな糸に変えてOKかというと、さすがにそうでもありません。最初に見るところはかなりシンプルです。

まず見るのは「糸の太さ」

代替糸を探すとき、最初に見るのは太さ。指定糸とだいたい同じ太さの糸を探す。まずはこれでOKです。糸の太さが大きく変わると、同じ目数・同じ段数で編んでも完成サイズが変わってしまうからです。細い糸にすると小さくなりやすいし、太い糸にすると大きくなりやすい。

「じゃあ針だけ同じにすればいいのでは?」と思うかもしれませんが、細い糸を太い針で編めばスカスカになりますし、太い糸を細い針で編めばカッチカチになります。バッグなら「これはこれでアリ」ということもありますが、ウェアで事故るとまあまあ悲しいです。レシピをほぼそのまま使いたいなら、糸の太さを大きく変えない。ここが一番ラクです。

「太さ」ってどこを見るの?

毛糸に「並太」「極太」などと書いてあれば参考になりますが、メーカーによって多少幅があります。そこで、推奨されている針の太さ・標準ゲージ・1玉の重さ・1玉の長さ・素材、のあたりをまとめて見ます。

特に初心者さんなら、まずは推奨針サイズが近い毛糸を探すとかなり絞りやすいです。たとえば指定糸が「棒針8〜10号推奨」なら、「棒針7〜10号くらいで使える糸」を候補にする。これだけでも、いきなり全毛糸の海から探すよりだいぶマシです。

レシピの使用針も確認する

毛糸メーカーが書いている「推奨針」と、レシピで実際に使われている針は一致しないことがあります。たとえば毛糸の推奨が7〜9号でも、作品では10号を使っていることがあります。これは間違いではなく、ふわっとした編み地・透け感・落ち感・あえての高密度など、デザイナーが完成した編み地を考えて針を変えているからです。

なので、毛糸の推奨針だけを見るのではなく、レシピで実際に使っている針も見る。この2つをセットで考えると失敗しにくいです。

そして最終的にはゲージ

ここまで「太さを合わせよう」と書いてきましたが、最後に見るのはやっぱりゲージです。同じ「並太」でも、ウール・コットン・アクリル・アルパカ・モヘアでは全然違います。しかも編む人によって手加減も違う。同じ糸、同じ針を使ってもゲージが違う。編み物、そこだけ急に個人競技なんですよね。

なのでウェアなどサイズが重要なものは、代替糸を決めたらゲージを取るのがおすすめです。数目程度なら針の号数を変えて合わせられることもあります。逆にかなり違うなら、「似た太さに見えたけど、この糸は別物だな」と考えたほうが安全です。

何玉買えばいい? 重さより長さ(m)で計算

代替糸が決まったら、次に出てくるのが「で、何玉いるの?」問題。ここで見るのは重さより長さ(m)です。同じ100gでも、素材や糸の作りによって長さは全然違います。「指定糸が500gだから代替糸も500g買う」だと足りなかったり、逆にめちゃくちゃ余ったりします。

たとえば指定糸が1玉40g・80mでレシピ使用量480gなら、480g ÷ 40g = 12玉。長さにすると 80m × 12玉 = 960m。つまりこの作品は、ざっくり960m程度の糸を使う作品と考えられます。

使いたい代替糸が1玉50g・100mなら、960m ÷ 100m = 9.6玉で、切り上げて10玉が糸長換算の目安です。試し編み・糸始末・サイズ変更の予備は別に考えます。たとえば予備1玉を加えるなら11玉ですが、全作品で1玉あれば十分という意味ではありません。多色作品では、合計だけでなく色ごとに切り上げます。

特にウールからコットン、モヘアからアクリルなど素材を変えるときは、重さだけで判断しないほうが安全です。イトシラベでも毛糸を見るときは、価格だけでなく「1玉何g・何mなのか」を見るクセをつけると、かなり比較しやすくなります。

素材も無視しない

太さとゲージが近ければ候補にできますが、完成した作品の風合いや機能まで同じとは限りません。ウールからコットンへ変えると、同じサイズでも伸びた後の戻りや着心地が変わる可能性があります。モヘアの毛足やリネンのハリなど、素材の特徴も含めて作品に合うかを確かめます。

なので代替糸を探すときは、太さ → ゲージ → 素材くらいの順番で見ていくと探しやすいです。作品によっては「元と違うけど、むしろこっちの方が好き」も普通にあります。それも代替糸の面白いところです。

100均毛糸=一番安い、とは限らない

100円ショップの毛糸は1玉の値段は安いですが、25gや30gの小玉も多い。ウェアやブランケットみたいな大物になると、必要玉数がすごいことになります。逆に手芸店や毛糸専門店の大玉・パック毛糸の方が、1mあたりで考えると安いことがあります。

価格を見るときも、1玉の値段だけじゃなく何m入っているかを見る。毛糸沼では「100円」という数字だけを信じてはいけません。

指定糸は「基準になる糸」

指定糸が廃番でも、高くても、海外毛糸でも、「このレシピ編めないじゃん」と諦めなくて大丈夫です。むしろ代替糸が探せるようになると、編める作品が一気に増えます。手持ち糸も使いやすくなるし、セール毛糸も買いやすくなる。……最後のは毛糸を増やす理由に使われる可能性がありますが、それはそれとして。

指定糸は「絶対これを使わないといけない糸」ではなく、「この作品を作るための基準になる糸」。そう考えると、毛糸選びはかなり自由になります。あとはゲージを確認して、編んでみる。違ったらほどく。編み物、最終的にはだいたいこれです。

必要量の計算例(重さではなく長さで換算する)

項目計算結果
指定糸の玉数使用量480g ÷ 1玉40g12玉
作品の総糸長80m × 12玉約960m
代替糸(1玉100m)の玉数960m ÷ 100m = 9.610玉(予備別。予備1玉を加える例なら11玉)

代替糸の選び方と必要量の計算手順

  1. 指定糸の太さを見る推奨針・標準ゲージ・1玉のg数とm数・素材を確認する。
  2. レシピで使っている針を見るメーカー推奨と違う場合もあるので、実際の使用針もセットで確認する。
  3. 近い太さの毛糸を探す推奨針サイズが近い糸を候補にすると絞りやすい。
  4. ゲージを確認するレシピと同じ模様で試し編みし、針を調整しても硬さや寸法が合わなければ別の候補を探す。
  5. 必要量を長さ(m)で計算する指定糸の総m数を色ごとに出し、代替糸の1玉のm数で割って切り上げる。試し編み等の予備は別に考える。
  6. 素材による仕上がりの違いも考えるウール・コットン・モヘアなどで落ち感や風合いが変わることを踏まえて選ぶ。

よくある質問

編み物は指定糸以外でも編めますか?
作品に合う太さ・ゲージ・風合いの糸なら候補にできます。指定糸の名前だけでなく、素材、使用針、模様とゲージ、使用量を確認し、試し編みをして判断します。
同じ針を使えば同じサイズになりますか?
同じ針でも糸や手加減によってゲージが変わります。例えば100目を編む場合、10cmあたり20目なら50cm、22目なら約45.5cmです。実際の模様で目数と段数を測ります。
指定糸と同じ重さだけ買えば足りますか?
素材や糸の作りで1gあたりの長さが違うため、同じ重さでは足りないことがあります。まず総糸長を色別に換算し、ゲージ差や予備を別に見込みましょう。

注意点

  • 同じ「並太」表記でも素材や糸の作りで太さの実感は変わります。最終判断はゲージで。
  • 糸長換算は目安です。試し編み・糸始末・サイズ変更の予備を別に考え、色ごとに必要量を確保してください。
  • 素材を変えるとき(ウール→コットン等)は、重さだけで必要量を判断しないこと。

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