まず m/g をそろえる
1gあたりの糸長(m/g)は、玉の大きさに関係なく糸そのものの太さを表します。50g120mも、25g60mも、100g240mも、すべて2.4m/gで同じ太さです。
レシピの指定糸が50g120mなら、2.4m/gの前後10%(2.16〜2.64)で探すと、目数を大きく変えずに編めることが多くなります。
★ m/g だけで選ぶと外れる
実際に登録データから2.4m/g±12%を抜き出すと、こうなりました。ウール100%の並太(標準ゲージ21〜23目)、アクリル70%の並太(19目)、ウール56%の極太(13目)、コットン100%、ポリエステル100%、モヘア混。**同じ m/g でもゲージが13目から23目まで開きます。**
撚りが甘い糸は同じ重さでも空気を含んでふくらむので、太く編み上がります。逆に固く撚った糸は細く仕上がります。だからm/gは「候補を出す道具」であって、「これで決まり」ではありません。
ゲージで確認する
候補が出たら、標準ゲージを見てください。わんぱくデニスは19目(10cm)。同じ19〜20目あたりの糸なら、レシピの目数をほぼそのまま使えます。
ゲージが3目以上違うなら、目数を計算し直すか、針の号数を変えて調整します。「m/gは合っているのにサイズが違う」の原因はここです。
素材で最後に決める
m/gとゲージが近い候補が複数あれば、あとは作るものに合わせて素材を選びます。わんぱくデニスはアクリル70%+ウール30%(防縮)で、丈夫・洗える・安価。ウール100%に替えると風合いは上がりますが、洗濯機で縮みます。
「同じ糸」を探すより、「その作品に必要な性質」で選ぶほうが、結果的に満足度が高くなります。
1gあたり2.4m前後の毛糸(イトシラベ登録・2026-08-25 時点)。m/gが同じでもゲージが揃わないことが分かる
| m/g | 毛糸 | 組成 | 1玉 | 標準ゲージ |
|---|---|---|---|---|
| 2.40 | わんぱくデニス(ハマナカ) | アクリル70%・ウール30%(防縮) | 50g/120m | 19目 |
| 2.40 | Amotto(sawada itto) | ウール100% | 50g/120m | 21〜23目 |
| 2.40 | メイクメイク ハピネス(オリムパス) | アクリル55%・ウール41%・ナイロン4% | 25g/60m | 17目 |
| 2.40 | カポックコットン(ハマナカ) | 綿80%・カポック20% | 30g/72m | 19目 |
| 2.45 | ReePAS(sawada itto) | コットン100% | 40g/98m | 17〜18目 |
| 2.50 | エブリデイソリッド(NASKA) | アクリル100% | 100g/250m | — |
| 2.32 | GEEK(DARUMA) | ウール56%・ポリエステル30%・アルパカ14% | 50g/116m | 13目 |
| 2.30 | Wool Mohair 50g(DARUMA) | ウール・モヘア | 50g/115m | 13目 |
50g120mに近い糸を探す手順
- m/gを出す120 ÷ 50 = 2.4。これが探す基準になる。
- 候補を絞る2.4の前後10%(2.16〜2.64m/g)の糸を集める。
- ゲージで確認元の糸の標準ゲージ(わんぱくデニスなら19目)と近いものを残す。
- 素材で決める作るものに必要な性質(洗える・暖かい・伸びない)で最終決定する。
- 総mで計算し直す元の玉数 × 元の1玉のm ÷ 新しい1玉のm で必要玉数を出す。
よくある質問
- わんぱくデニスの代わりになる糸は?
- m/g 2.4・標準ゲージ19目前後の糸です。丈夫さと洗いやすさを引き継ぎたいならアクリル混、風合いを上げたいならウール100%(ただし縮みに注意)。毛糸ごとの候補は代替糸ページで確認できます。
- 25g60mと50g120mは同じ?
- 糸の太さは同じです(どちらも2.4m/g)。違うのは1玉の量だけなので、必要玉数は倍になります。
- m/gが近ければ必ず編める?
- サイズを合わせやすいという意味では有効ですが、ゲージと風合いは別です。必ず試し編みをしてください。
注意点
- m/g が同じでも、標準ゲージは13目から23目まで開きます。m/g だけで決めないでください。
- 撚りの甘い糸・毛足のある糸は、同じ m/g でも太く編み上がります。
- 素材が変わると洗濯方法が変わります。防縮ウールからウール100%への置き換えは、洗濯機で縮みます。