素材だけでなく、荷物を入れたときの編み地を見る
バッグでは、荷物を入れたときに底や持ち手がどの程度変形するかを確認します。糸そのものの伸縮と、編み目が動いて生まれる伸びは別です。綿でも編み地は変形するので、素材を替えるだけで型崩れを防げるとは限りません。
紙・麻・コットンなどは、ハリのある糸を探すときの候補です。素材表示で候補を絞った後は、実際の模様で試し編みし、硬さと重さ、お手入れ方法、持ち手の補強まで確認しましょう。伸びと戻りの違いは、関連記事「伸びにくい毛糸はどれ?」にまとめています。
ダイソーで候補になるもの
イトシラベに登録しているダイソーの毛糸のうち、素材から見てバッグ向きと言えるのは次の系統です。ペーパーヤーン(紙100%)、ジュートヤーン(ジュート)、リサイクルコットンと同(極太)(いずれも綿100%)、マクラメヤーン。
このうちペーパーヤーンは、メーカー側が用途として「マルシェバッグ、帽子、雑貨」を挙げています。つまり推測ではなく、作り手がバッグを想定している商品です。標準ゲージは18目22段/10cm、かぎ針6/0〜8/0号。夏のかごバッグを編むなら、まずこれが第一候補になります。
ふんわりした糸やモール系を使いたいときは、内布や持ち手を別素材にするなど、編み地だけに荷重を支えさせない作りを検討します。素材名だけで一律に不可とせず、用途と構造から判断します。
必要玉数は、使う商品の糸長から確認する
必要玉数を考えるには、使う商品の重さ(g)だけでなく糸長(m)を確認します。イトシラベのDBに糸長が未登録でも、パッケージに記載がないとは限りません。店頭のラベルと公式説明を確認してください。
必要玉数は「総必要m ÷ 1玉のm」で計算します。分母がわからないと、この式が立ちません。小物なら「足りなければもう1玉買う」で済みますが、バッグは糸をたくさん使ううえ、100均は入荷のたびに色ロットが変わります。途中で買い足すと色が合わないことがあります。
糸長が確認できない場合は、その商品を指定したレシピの使用量や試し編みを手掛かりにします。必要量を見積もったうえで、同じ色・同じロットをまとめて用意しましょう。
編むときのコツ
編み図とラベルの推奨針から試し編みし、目の詰まりと硬さを見て調整します。針を細くするとゲージと必要量も変わります。無理な力を入れないと編めないほどきつくするのは避けましょう。
持ち手は本体より糸を増やすか、細い針に変えて別に編むと伸びにくくなります。持ち手は一番力がかかる場所で、ここだけ伸びると使い勝手が一気に落ちます。
紙糸は水に弱いものがあります。洗えるかどうかはラベルの表示に従ってください。書かれていなければ、洗わない前提で使うのが安全です。
ダイソーで見かける素材と、バッグへの向き
| 素材 | バッグへの向き | 理由 |
|---|---|---|
| ペーパー(紙) | 候補 | ハリと水への強さ、商品の用途表示を確認 |
| ジュート・麻 | 候補 | コシ・手触り・編み地の密度を確認 |
| コットン(綿) | 候補 | 糸自体が伸びにくくても、編み地は荷重で変形 |
| アクリル | 構造次第 | 実際の編み地で確認し、内布や持ち手で補強 |
| モール・シャギー | 構造次第 | 目の見やすさと荷重を支える構造を確認 |
よくある質問
- ダイソーの毛糸でトートバッグは編める?
- 編めます。ペーパー・ジュート・コットン系などを候補に、実際の模様で試し編みします。推奨針から調整し、素材だけでなく持ち手の補強と荷重も確認しましょう。
- 何玉あれば足りる?
- 必要な総糸長と1玉の糸長が分かれば計算できます。確認できなければ指定レシピや試し編みから見積もり、同じ色・同じロットをまとめて用意します。
- セリアやキャンドゥでもいい?
- 考え方は同じです。素材がハリのあるもの(紙・麻・綿)かどうかで選びます。店ごとの品揃えより、素材表示のほうが確実な判断材料です。
注意点
- DBの糸長が空欄でも、ラベルに記載がないとは限りません。使う商品の表示を確認してください。
- 入荷のたびに色ロットが変わります。途中で買い足すと色が合わないことがあります。
- 素材が明記されていない商品もあります。表示が無いものは、バッグ向きかどうかを店頭では判断できません。