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ヤーンホルダーは100均のもので代用できる?

編んでいると毛糸玉が床を転がっていく。あれを止めるのがヤーンホルダーです。専用品は陶器のヤーンボウルなどいくつもありますが、**やっていることは単純**なので、100均のもので置き換えられます。むしろ自分の糸に合わせて選べるぶん、都合がいいこともあります。

ヤーンホルダーがしているのは2つだけ

1つめは、**玉を動かないようにすること**。編むと糸が引かれるので、玉は転がります。転がると糸がねじれ、床の埃を拾います。重さのある入れものに入れるか、囲いのあるものに入れるかで止まります。

2つめは、**糸の出口を1点に決めること**。出口が決まっていると、糸が同じ道を通るので絡みません。ヤーンボウルの渦巻き状のスリットも、突きつめればこれをやっているだけです。

**この2つを満たすものなら、何でもヤーンホルダーになります。**逆に言えば、専用品でなくても困りません。

100均で使えるもの(種類で選ぶ)

ここでは商品名を挙げません。**100均の品ぞろえは入れ替わるので、名前で覚えても次に行ったとき無い**からです。かわりに、棚の前で判断できる「種類」で書きます。

**フタつきの保存容器**がいちばん確実です。フタに穴をひとつ開けて糸を通せば、出口が1点に決まり、玉は中で完全に守られます。持ち歩いても中身が出ません。穴あけはハサミやドライバーの先で開けてから、切り口をやすりか目の細かい紙やすりでならしてください。

**ワイヤーバスケット・かご**は、置いて使うぶんには手軽です。糸は網目のどこからでも出せますが、出口が決まらないので、複数玉を並べると絡みます。1玉だけのときに向きます。

**ペン立て・小物入れ**は、細めの玉なら収まります。倒れやすいので、底に何か重しを入れると安定します。

**洗濯ネット**は、袋の口を絞って糸だけ出すと、そのまま持ち歩けます。編み地ごと入れられるので、通勤や移動中に編む人には便利です。

**突っ張り棒とS字フック**は、玉を吊るす方式です。玉の中心に棒を通せば、玉が回転して糸が出ます。ねじれが少ないのが利点ですが、置き場所が固定されます。

★ 買う前に、玉の大きさを確認する

100均の容器で失敗するとしたら、ほぼ**サイズが合わない**ことです。棚で見て買って、家で玉を入れたら入らない。

イトシラベに登録している毛糸で、1玉の重さが確認できる310件を数えました。30g以下が124件(40%)、31〜50gが152件(49%)。**あわせて89%が50g以下**です。つまり手持ちの糸のほとんどは、コンビニのおにぎりが入るくらいの容器で足ります。

問題は残りです。100g以上が32件(10%)あり、最大は毛糸ピエロの NEWあみーコットン(太)-Big- で280g。ハマナカのコトン チャンキーと YANAGIYARN のミミナチュラルが250g、YANAGIYARN の British Tweed とストレッチリボンヤーン、ユザワヤの MONA が200gです。**この帯は、100均の小さい容器にはまず入りません。**

Opal のソックスヤーンも100g玉です。靴下を編む人は、この大きさが入るものを選んでください。

糸の出口は、切りっぱなしにしない

フタに穴を開けたときにいちばん効くのが、**切り口の処理**です。プラスチックを切ると細かいバリが残ります。そこを糸が何百メートルも通るので、バリがあると糸が毛羽立ち、細い糸だと最悪切れます。

紙やすりで丸めるか、穴のふちにビニールテープを一周巻くだけでも変わります。**手で触ってざらつきを感じなければ十分**です。

モヘアや起毛した糸は特に引っかかります。毛足のある糸を使うときは、穴を大きめに開けてください。

そもそもホルダーが要らない糸もある

毛糸には、玉の**中心から糸を引き出せる**巻き方のものがあります。センタープルと呼ばれる形で、この場合は玉自体が転がりません。ラベルを外して、玉の端から中心の糸端を探してみてください。

ただし中心から引くと、最初にひとかたまり出てくることがあります。それを嫌って外側から取る人も多く、その場合は玉が転がるのでホルダーが要ります。**どちらが正しいということはありません。**

外側から取るなら、玉を入れる容器がある。中心から取るなら、玉が崩れないよう軽く押さえるものがある。用途が少し違うので、自分がどちらで編むかを決めてから容器を選ぶと外しません。

持ち歩くかどうかで選ぶものが変わる

家で使うだけなら、重さのある入れもの(陶器のボウル、ガラスの保存容器)がいちばん快適です。重いので動かず、糸を引いても本体がついてきません。

持ち歩くなら、**フタが閉まること**が条件になります。カバンの中で玉が出ると、ほどけて絡みます。フタつき容器か、口を絞れる洗濯ネットのどちらかです。

軽い容器を家で使うと、糸を引いたときに容器ごと動きます。中に石や本を入れて重くするか、滑り止めシートを敷いてください。

100均で手に入る種類と、ヤーンホルダーとしての向き

種類玉が止まるか出口が決まるか持ち歩きひとこと
フタつき保存容器フタに穴。切り口をならすこと
洗濯ネット編み地ごと入る。移動中に編む人へ
ワイヤーバスケット1玉なら十分。複数だと絡む
ペン立て・小物入れ細い玉向き。倒れやすいので重しを
突っ張り棒+S字フック吊るして回す。ねじれにくい
ざる・かご(浅いもの)浅いと玉が跳び出る

よくある質問

ヤーンホルダーは100均で代用できる?
できます。フタつきの保存容器のフタに穴をひとつ開ければ、「玉が転がらない」「糸の出口が1点に決まる」というヤーンホルダーの条件を満たします。切り口はやすりかテープでならしてください。
どのくらいの大きさの容器を買えばいい?
手持ちの糸の1玉が何gかを先に見てください。イトシラベ登録データでは89%が50g以下なので、たいていは小さい容器で足ります。ただし100g以上の玉が1割あり、最大は280g。ソックスヤーンも100g玉が多いです。
ヤーンボウルとどちらがいい?
家で編むだけなら、重さのある陶器のヤーンボウルは快適です。動かず、糸を引いても本体がついてきません。持ち歩くならフタが閉まるものが必要なので、100均の保存容器や洗濯ネットのほうが向きます。
玉が容器の中で暴れるときは?
容器が大きすぎます。玉より少し大きいくらいが、いちばん静かです。大きい容器しかないときは、隙間にタオルを詰めてください。
複数の玉を同時に使うときは?
玉ごとに出口を分けてください。1つの容器に入れて1つの穴から出すと、必ず絡みます。フタつき容器を人数分ならぬ玉数分用意するのがいちばん確実です。

注意点

  • 玉の重さは、イトシラベに登録している310件(重さが確認できたもの)についての数字です。店頭の全商品を数えたものではありません。
  • 100均の品ぞろえは入れ替わります。この記事で商品名を挙げていないのはそのためです。棚では「種類」で判断してください。
  • 穴を開けたら必ず切り口をならしてください。バリが残っていると糸が毛羽立ち、細い糸は切れることがあります。
  • 紙糸・和紙の糸は水に弱いものがあります。洗った容器は完全に乾かしてから使ってください。

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