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100均の毛糸、初心者はどれを選べばいい?

100均の毛糸は、練習の相棒としてはとても優秀です。1玉100円台なら、ほどいて編み直すことをためらわずに済みます。ただし「練習に向く」ことと「作品に向く」ことは別で、分かれ目はラベルの情報量にあります。

練習用なら、アクリルの並太・明るい単色

編み方を覚えている段階で必要なのは、安くて、目が見えて、何度でもほどける糸です。アクリルはこの3つを満たします。ウールと違ってほどいても縮れず、同じ糸で何度もやり直せます。

色は明るい単色を選びます。濃紺や黒は編み目の影と輪郭の区別がつかず、間違いに気づくのが遅れます。段染め糸は華やかですが、色の切り替わりが目の切れ目に見えるので、練習中は避けたほうが進みます。

イトシラベに登録している100均の毛糸のうち、素材が確認できているものにはアクリル系が多く含まれます。ダイソーの抗菌防臭アクリル毛糸(アクリル・35g)、キャンドゥの抗菌ZAKKAアクリル、ワッツのアクリル毛糸(単色・40g/74m・並太)などが該当します。

作品を作るなら「糸長(m)」が書いてあるものを

必要玉数は「総必要m ÷ 1玉のm」で計算します。1玉のmが分からないと、この式が立ちません。

イトシラベに登録している100均の毛糸78件のうち、糸長(m)が確認できたのは10件(13%)でした。重さ(g)は55件(71%)に書かれていますが、重さだけでは何m編めるかは分かりません。素材が違えば同じ50gでも長さは倍近く変わります。

しかも100均は入荷のたびに色ロットが変わります。「足りなければ買い足す」が効かない場面があるということです。マフラーやバッグのように糸をたくさん使うものほど、この不確かさが効いてきます。

糸長が分かっている100均の毛糸

イトシラベで糸長を確認できている10件のうち、現行品として登録しているものを挙げます。ワッツ アクリル毛糸(単色・アクリル100%・40g/74m・並太)、ワッツ 純毛中細(ウール100%・40g/160m・中細)、ワッツ アクリル毛糸(グラデーション・アクリル100%・30g/55m)、キャンドゥ パステルスパーク(ポリエステル100%・40g/103m)、キャンドゥ わたがし(ポリエステル100%・30g/120m)、キャンドゥ フェーダ(ポリエステル86%・綿14%・30g/62m)、キャンドゥ れんかん(ポリエステル70%・ナイロン30%・25g/27m)、ダイソー マクラメヤーン(細・30g/38m)。

**この中で最初の1玉に向くのは、ワッツのアクリル毛糸(単色)です。**アクリル100%の並太で、40g/74m と糸長が明記されています。太さの目安が分かり、必要量も計算でき、ほどいても縮れない。練習と作品の両方に使えます。

ウールで練習したい場合、ワッツの純毛中細(ウール100%・40g/160m)は糸長が分かる数少ない100均ウールです。ただし中細なので、目は並太より小さくなります。

ラベルに書かれていないものが多い、という前提

100均の毛糸78件で、ラベル項目がどれだけ書かれているかを数えました。重さ(g)71%、素材36%、太さの表記18%、糸長(m)13%、推奨針5%、標準ゲージ4%。

レシピは「◯号針で◯目」を前提に書かれています。推奨針もゲージも無い糸を使うときは、自分でスワッチを編んで針を決めることになります。これは編める人には何でもない作業ですが、はじめての人にとっては最初の関門になります。

対処はシンプルで、**最初の1〜2作品はレシピを厳密に追わないもの(コースター・たわし・四角いモチーフ)にする**ことです。サイズが多少ずれても完成します。ゲージを合わせる必要がある作品は、推奨針とゲージが書いてあるメーカーの糸に移ってからのほうが、確実に速く終わります。

買うときに決めておくこと

同じ色は、必要と思う数より1玉多く買います。色ロットの違いは、編み地にすると境目としてはっきり出ます。

セール品・アウトレット品は次の入荷がありません。ワッツのアウトレット純毛(ウール100%・並太/極太)のような商品は、見つけたときに必要数を確保しておく前提で考えます。

素材表示が無い商品は、洗えるかどうかも判断できません。身につけるものや洗うものに使うなら、素材が書いてある商品を選んでください。

100均の毛糸78件で、ラベルに書かれている項目(イトシラベ登録データ)

項目記載あり無いと困ること
重さ (g)55件 / 71%
素材28件 / 36%洗えるか、伸びるかが分からない
太さの表記14件 / 18%レシピの指定糸と合うか分からない
糸長 (m)10件 / 13%必要玉数が計算できない
推奨針4件 / 5%何号で編み始めるか決められない
標準ゲージ3件 / 4%レシピのサイズに合わせられない

よくある質問

100均の毛糸で編み物を始めても大丈夫?
練習には十分です。アクリルの並太・明るい単色を選んでください。ほどいても縮れないので、何度でもやり直せます。
100均の毛糸で最初に選ぶならどれ?
糸長が明記されているものが安全です。イトシラベで確認できている中では、ワッツのアクリル毛糸(単色・アクリル100%・40g/74m・並太)が、太さも必要量も分かる数少ない商品です。
何玉買えばいい?
糸長(m)が書かれていない商品では計算できません。同じ色を必要と思う数より1玉多く、できれば棚にある分を確保してから編み始めてください。
100均とメーカーの毛糸、どっちを買うべき?
練習は100均、レシピどおりに仕上げたい作品はメーカーの糸、という分け方が現実的です。差が出るのは糸そのものより、必要量やゲージを計算できるかどうかです。

注意点

  • 上の割合は、イトシラベに登録している100均の毛糸78件についての数字です。店頭の全商品を数えたものではありません。
  • 入荷のたびに色ロットが変わります。途中の買い足しで色が合わないことがあります。
  • 素材表示が無い商品は、洗濯やアイロンの可否を判断できません。表示に従えない前提で使ってください。

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