FEATURE / 100均糸で、最初の一枚

ニッタオルは100均の糸で編める?セリア・ダイソーの候補と指定糸を比較

かわいいニッタオルを編んでみたい。でも、最初から指定糸を何色もそろえるのは少し迷う。そんなときに気になる100均の糸を、公式編み図と商品仕様から見ていきます。

100均糸でニッタオルを編むなら、2つの始め方がある

まだ編み図を決めていないなら

100均の糸を指定した公式作品から選ぶ方法があります。指定糸からの換算を減らせるので、糸を替えることより、まず一枚編むことを楽しみたい人に。下のセリアの例は、かぎ針・棒針の両方があります。

編みたい本や作品が決まっているなら

指定糸の代用として検討します。同じ重さ・同じ素材でも、太さや糸の形状が違えば仕上がりは変わります。試し編みで作品指定のゲージに近づけられるか、その編み地をハンカチとして使いたいかを確認しましょう。

この記事では「100均糸のほうがよい/メーカー糸のほうがよい」という順位は付けません。編みたい模様を優先するのか、手に入る糸から楽しむのかで、選び方を変えてみてください。

先にニッタオルの本3冊を見比べる →

セリア:NEWコットンベビーには公式ハンドタオル編み図がある

後正産業のセリア向けページには、NEWコットンベビーを使うハンドタオルが掲載されています。別のメーカー糸から代用するのではなく、最初からこの糸を指定した作品を選べるのがポイントです。メーカー公式の作品一覧を見る

公式ハンドタオルのかぎ針・棒針の比較
技法使用針・大きさ色ごとの使用量
かぎ針かぎ針3/0号
20.5cm角
200215g
200310g
200410g
200510g
棒針棒針4号
20.5cm角
200420g

使用量・針・寸法は公式PDFの作品指定。現在販売されている1玉の重量・糸長を表すものではありません。スマホでは表を横にスクロールできます。

かぎ針版は4色で合計45g、棒針版は1色で20g。同じ20.5cm角でも、模様や技法が違うと使う量が変わります。かぎ針の編み図を、そのまま棒針へ読み替えることはできません。

後正産業の無料編み図PDFを見る(2ページ)→

確認できた公式資料では、現在の店頭品の1玉重量・糸長・価格まで照合できていません。旧仕様や似た名前の通販商品から数値を補わず、購入する商品のラベルを確認してください。作品の指定色が現在もそろうとは限りません。

「20g使う」=必ず1玉、とは限らない

棒針版の使用量20gに対して、買う糸が1玉何gなのかを照合します。同じ指定糸・同じ仕様なら、色ごとの使用重量を1玉重量で割って切り上げるのが出発点。試し編み分や手加減の違いは別に考えます。別の糸へ替える場合は、重さだけで換算しないでください。

ダイソー:コットナブルは、糸長が分かる綿100%の候補

コットナブルは、公式ネットストアに綿100%・約25g/約85m・税込110円と掲載されています。確認したのはクリームイエロー(JAN 4550480652320)です。ダイソー公式の商品仕様・取扱いを見る

標準ゲージは、棒針メリヤス編みで10cmあたり23〜25目・32〜34段、かぎ針長編みで25目・9段。かぎ針と棒針の数値を混ぜず、作品と同じ模様の試し編みで比べます。この糸で下記の指定糸と同じ作品を編めると確認したわけではありません。

コットナブルと、ニッタオル公式作品で使われる糸
1玉の量標準の棒針/かぎ針
コットナブル約25g・約85m3〜4号/3/0号
ポームリリー
《フルーツ染め》
25g・約78m5〜6号/5/0号
世界のコットン
エジプトテープ
25g・約68m8〜10号/7/0号

いずれも綿100%。針号数は各商品の標準値で、作品の指定とは別です。スマホでは横にスクロールできます。

メーカー糸の出典:ポームリリー《フルーツ染め》世界のコットン エジプトテープ。仕様確認日:2026-09-17

棒針の場合:標準ゲージが近くても、編み地は別

ポームリリーはリリヤーンタイプで、メーカーの標準棒針ゲージは23〜24目・33〜34段。コットナブルの数値と重なる部分はありますが、針も糸の形状も条件が違います。「同じ目数が並んでいるから、そのまま代用OK」とは判断できません。編みたい作品が4号指定なら、その作品の模様・ゲージを起点に試します。

かぎ針の場合:テープ状の指定糸は、特に慎重に

エジプトテープは平たいテープ状の糸です。標準かぎ針7/0号に対し、コットナブルは3/0号。指定糸を替えて同じ針・目数のまま編めば同じ寸法になる、とは考えないでください。形状や太さの差が大きいときは、細い糸向けの別の編み図を選ぶほうが取り組みやすくなります。

イトシラベでコットナブルの登録情報を見る →

DBの未登録項目がある場合は、上記の公式商品ページと手元のラベルをご確認ください。在庫・色・仕様は店舗や時期によって変わります。

試し編みから目数・段数を計算する →

何玉買う?「1玉110円」と「一枚の材料費」は別

代用糸の必要量は、まず糸長で見積もります。「指定糸1玉の糸長 × 使用玉数」で色ごとの必要m数を出し、代用糸1玉のm数で割って、それぞれ切り上げましょう。指定がgなら、同じ指定糸の1玉重量と糸長からmへ換算します。

仮に80m必要なら、単色と2色で購入額が変わる

以下は計算方法を説明する仮定の例で、この記事の公式作品に必要な量や実際に編んだ結果ではありません。1玉85m・110円とし、手持ち糸・予備分は含めません。2色の例も、両色が同じ仕様・価格で買えると仮定しています。

同じ合計80mでも、色数で変わる購入玉数
仮定する配色購入玉数糸の購入費購入糸長/余り目安
1色で80m使う場合111085m/5m
2色を40mずつ使う場合1+1220170m/90m

表示額は糸の購入費だけ。針などの道具代・送料は含みません。試し編みやゲージ差によって必要量が増える場合があります。

単色なら1玉、40mずつの2色なら各1玉で合計2玉です。余り糸は色ごとに残るので、別の色の不足分へそのまま回せるわけではありません。「100均だから必ず一枚110円」ではなく、配色と予備を決めてから予算を見てみましょう。

糸長での換算は目安です。ゲージ・編み方・厚みが変わると、同じ寸法でも使用量は変わります。糸長の情報が見つからなければ、推測でm数を埋めず、指定糸や別の編み図を選ぶ方法も考えてください。

必要玉数・予備糸の考え方を詳しく読む →

買う前・使う前に、ここをチェック

商品名だけでなく、ラベルを確認

素材、1玉のg・m、色番、ロット、推奨針、洗濯表示を見ます。似た名前でも同一商品とは限りません。同じ商品名でも仕様が変わる場合があるため、古い投稿の数字をそのまま使わないでください。

必要な色を、色ごとに確保

試し編み分も考えて必要玉数を確認し、同じ色は色番・ロットまでそろえます。同じ棚の商品でもロットが同じとは限りません。店舗・季節による取扱いの違いもあるので、買い足せる前提で始めないようにしましょう。

試し編みを、表示に沿って洗う

寸法、色移り、厚み、手を拭いたときの感触を自分で確認します。綿100%というだけで洗濯機・乾燥機が使えるとは限りません。糸と作品の洗濯指定を優先してください。

コットナブルの公式商品説明には、ほかの製品と一緒に洗濯しないよう注意があります。配色で使う場合も、編み始める前に各色の注意表示を見ておきましょう。この記事では、吸水性・乾きやすさ・洗濯後の耐久性を比較試験していません。

最初の一枚は「指定糸とそっくりか」だけでなく、持ち歩きたい厚みか、洗ってまた使いたいかも確かめてみてください。それが分かれば、次に選ぶ糸や模様も絞りやすくなります。

100均糸のニッタオル、よくある疑問

ニッタオルは100均の糸でも編める?
100均向けの糸を指定した公式ハンドタオル編み図もあります。この記事ではセリアのNEWコットンベビーの例を紹介しています。別の編み図を代用糸で編む場合は、素材・ゲージ・編み地・必要糸長を確認しましょう。
1玉110円だけで完成する?
作品の糸量と色数によります。1色で1玉に収まる場合もありますが、配色するなら色ごとに玉数を切り上げます。試し編み用の糸、針、とじ針などの道具代も別に考えてください。
かぎ針の編み図を、そのまま棒針で編める?
そのままは使えません。編み目の構造もゲージも違います。使いたい技法の編み図を選び、指定の模様で試し編みをしてください。
アクリル毛糸や余り糸でもいい?
まず編み図の指定と、手を拭く用途に合うかを確認しましょう。余り糸なら素材・洗濯表示・残量が分かるものから。アクリル糸を使う作品も、綿糸と同じ吸水性や使い心地になるとは限りません。
セリアで同じ名前の糸が見つからないときは?
店舗や季節で取扱いは変わります。似た商品名や別チェーンの商品を同じ仕様だと考えず、ラベルを確認してください。指定糸が手に入らなければ、入手できる糸を指定した別の編み図を選ぶ方法もあります。

次は、使いたい一枚から選ぶ

最終更新:
メーカー・販売元の公開情報をもとに編集。実編・洗濯・吸水性の比較試験は行っていません。価格・仕様・在庫は変わるため、購入時のラベルと公式情報を優先してください。編み図や作品写真は転載していません。

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